フェリクス × アッシュ
C

ええっと・・・。
確か、書庫の机に置きっぱなしに・・・。

・・・あれ、フェリクス?

珍しいですね。
フェリクスが読書だなんて。

もし気に入ったなら、貸しますよ。
僕はもう、読み終わったので。

・・・要らん。
誰のものか、確かめたかっただけだ。

なら、是非読んでみてくださいよ。
きっと気に入ると思います。

やっぱり、フェリクスも
こういう騎士道物語が好きなんですか?

読まん。

食わず嫌いはもったいないですよ。
騎士道物語、面白いとおもいますけど・・・。

何がって・・・やっぱり、物語に出てくる騎士は、
みんなかっこいいですよね。

友情と忠義を重んじ、正義を貫く・・・・
僕もああなりたい、って憧れます。

・・・くだらんな。

そんな作り話にのぼせ上がるような人間ほど、無駄死にする。

友情、忠義、正義・・・・そんなもののために
命を捨てる愚者を、英雄として囃し立てる。

そ、そこまで言わなくたって
いいじゃないですか。僕は、ただ・・・💦

お前が何を好もうが、一向に構わん。

だが、理想に熱を上げるのは
ほどほどにしておくことだ。

フェリクス・・・。
君って人は、本当に・・・。

・・・・・・。

口が悪くて、近寄りがたくて・・・
だけど実は仲間思いで、すごく優しい。

この物語は、そんな孤高の騎士が、
仲間と共に英雄になっていく話なんですよ。

・・・チッ、気色悪い。
そう目を輝かせて俺を見るな。

うん、そういう言い方も、
やっぱりこの主人公そのもです!

あ、そうだ、フェリクス。
やっぱりこの本は、君に貸しますね。

騙されたと思って読んでみてください。
読んだら、感想聞かせてくださいね。

おい、待て・・・
・・・チッ、どうしてこうなる。
フェリクス × アッシュ 支援会話『C』
