ディミトリ × アネット
MAX支援 A+
C

あ、殿下、おはようございます。
こんな朝早くから、訓練ですか?

ああ、まあ・・・
アネットこそ、こんな朝からどうした?

・・・朝の散歩、か。
ギュスタヴの奴も、それが日課だった。

お前は本当に父親に似ているな、アネット。

・・・えへへ、よく言われました。

父さん、仕事も忙しくて、あまり家に
帰ってくることはなかったんですけど・・・・。

家に帰ってきた時は、よく
あたしをお散歩に連れていってくれました。

あいつには、ろくに休みも与えてやれなかった。

まるで、俺や父上が、お前から
父親を取り上げてしまったような・・・・。

少し寂しかったけど・・・・いいんです。
父さん、自分の仕事が大好きだったから。

・・・あっ、それよりあたし、もっと殿下と
お話ししたいなーって思ってたんですよ!

俺と・・・? どうして、また。

たまに、殿下の藩士を聞かせてくれたんです。
・・・だから他人って気がしなくって。

昔から知ってたような感じがするというか、
うーん・・・お兄ちゃん、みたいな?

・・・お兄ちゃん、か。

あっ、ご、ごめんなさい、つい!
・・・失礼でしたよね!

ああいや、別に構わない。

しかしギュスタヴの奴、
アネットに何を話したんだ・・・?

あっ、聞きたいですか?
殿下が子供の頃にー・・・

ああ・・・いや、わざわざ言わなくていい。
・・・悪い予感しかしないからな。

この際すべて忘れてくれ。
アそして他言無用で頼む。 いいな、アネット。
ディミトリ × アネット 支援会話『C』
B

あの、殿下。
今日はですね、お願いがあって来たんです!

・・・お願い?
どうしたアネット、改まって。

えっと、そのですね・・・
父さんの話を聞かせてほしくって。

・・・・俺の知るギュスタヴ、か。

お前も知ってのとおり、ギュスタヴは
祖父の代から王家に仕えてきた騎士だ。

俺にとっては武芸や用兵の師であり、
子供の頃から何かと頼れる相手だった。

あはは、厳しい性格なのは同じなんですね。
確かに家でもそんな感じでしたもん。

食事の作法とか、言葉遣いとか、
間違う度にきつくたしなめられました。

そうか・・・
あいつ、アネットの前ではそういう・・・・。

? 殿下の前での父さんも、
そんな感じじゃなかったんですか?

・・・今でもよく覚えている。
あれは俺が11の頃の秋だった。

夜明け前、突然あいつに叩き起こされると
何の騒ぎだと言う間もなく弓を持たされ・・・・

知ってのとおり、王都の秋は冷える。
まして夜の山だ、何が出てくるか・・・・

・・・とにかく俺の師としてのギュスタヴは、
そういう男だった。

あはは・・・想像つかないかも。
やっぱり全然違うんですね、父さん。

それから・・・ギュスタヴは事あるごとに、
娘の・・・お前の話をしていたな。

・・・聞かない方がいいと思うがな。
アネットが子供の頃に・・・・

わー! や、やっぱり言わなくていいです!
絶対に恥ずかしい話ですよね、それ!?

・・・まあ、それなりには。

・・・そうだな。 ならば互いに、
秘密ということにしておこうか。
ディミトリ × アネット 支援会話『B』