ウィッチャーの原作小説ですが、結構前に読み終わっていてゲームの方もブログではスケリッジに入ったあたりで止まってはいますが最後までプレイしました。
プレイ記録をブログに書いていないのには理由がありますが、まずは原作とゲームに関して思った事と簡単な人物像の対比なんかを。
登場人物
原作・ゲーム両方に登場し、原作で主要人物
※ここでは主要キャストのみを記載してます
キャラ説明は原作の大雑把な説明です。
原作・ゲーム両方に登場するが原作では主要キャラではない人物
ラドヴィッド | レダニア王子:原作では子供のラドヴィッドが一瞬でてくるだけ。 |
ヴェセミル | 狼流派の老齢ウィッチャー:再序盤のケィア・モルヘンで出てくるだけ |
エスケル | ゲラルトと同期のウィッチャー:ゲラルトとはそっくりで、よく間違われるって描写があったけど、ゲームでは全然違う・・・。登場はヴェセミルと同じ |
ランバート | 狼流派の若いウィッチャー:ヴェセミル、エスケルと同じ |
クラフ | スケリッジの権力者でイェネファーの元恋人:キャランセの配下なのでシリに関する事は何でも協力する。 |
原作に登場して生存しているのにゲームには出てこない主要人物(名のみも含む)
ネンネケ先生 | イェネファーがシリを受け持つまでの間にシリがお世話になった寺院の巫女頭 |
ジャレ | シリの学友でシリに好意を抱いている。 |
フランチェスカ(谷間のヒナギク | エルフの魔法使いでイェネファー以上の美貌の持ち主。女魔術結社のメンバー |
アイダ | エルフの魔法使い、女魔術結社のメンバー |
簡単にですが登場する人物の描写をまとめてみました。
プレイ記録をつけなくなった理由
もともと、ゲームの話についていけない事が多かった事と純粋にシリちゃんとゲラルトさんの関係を詳しく知りたいって言う欲求から原作小説を読んでみようと思いました。
一応、レビューやらブログやらを参考にしてからの購入だったのですが、ゲームが原作をリスペクトしてるのがわかるやら、話に対しての違和感はないやらのゲーム→原作でも問題ないみたいな事が多かったんですよ。
しかし原作を読んでみると、ん・・・?ってなる場面が結構あって。(勿論、ゲームに対して)
ストーリーに関してはゲームはアナザーなので、どうでもいいんですけど原作がある物を題材に使ってるなら、人物の基本設定は維持してほしかったです。
- トリスの髪の色 → 原作では何度も何度も栗色って書かれてて、フリンギラから見たトリスの時に1度だけとび色って描写がされています。(イメージとしてはあずき色に近い茶色)
最後にイェネファーがトリスをののしる時に赤毛って言っていますが、それはののしる時の言葉で実際の髪の色があんなに真っ赤な訳ではないと思います。 - トリスの衣装 → ソドンの戦いで負けた時にレ〇プされた経験から、胸が開いてる服は着なくなった。と書かれています。ゲームではおもいっきり胸開きの服を着ています。
寝る時も終始、肌が見えないような服を着ています。 - シリちゃんとイェネファーの関係 → 原作ではお互いが本当の母娘のように思っているのに、ゲームでケィア・モルヘンで再会した時のシリちゃんの反応はどこかよそよそしさがありました。
原作の感じだとママ!って自分から駆け寄りそうな気がしますが。
ゲームではシリちゃんが、イェネファーでさえ私の力を利用しようとした。って言ってましたが、は?いつどこで?って感じなのですが。(そんな描写全くない)
それどころか、お互いが命を懸けてお互いを助けようとしている。 - ダンディリオン → これは日本語の翻訳に問題があるからかもですが、ゲームほど軽薄ではない。
そして・・・ダンディリオンの1人称は"ボク"。ゲームの語り部シーンで"俺"って言ってましたけど、読者に対する視点ならせめて"私"。 - エスケルやらフリンギラやらマルガリータやらフィリパが必要以上に醜くされている。女魔術師は魔法の化粧品を使ってるのでみんな総じて美人描写があります。(トリスだけはアレルギー持ちで使えない)
・・・簡単にまとめてもこれだけあって、ゲームでは必要以上にイェネファーの事を悪く描写しすぎてるのが1番気になる所でした。(キーラも)
キーラなんて原作だと、ラドヴィッドへ研究を持っていくなんて愚行は絶対しなさそうなキャラですけどね。
イェネファーは別に好きなキャラではなかったのですが、原作を読んで好きなキャラになりました。
ようするに・・・ゲームのライターさんなのかディレクターさんなのかはわかりませんが、トリスびいきすぎ。
ゲームはトリスの為のストーリーって感じがしました。
原作でのトリスってゲームほどいい子じゃないですけどね。
いつでもどこでもゲラルトさんの事しか考えてないような感じで。
ゲーム性を考えて選択制恋愛にするなら、可能性的にはトリスじゃなくてフリンギラの方かなって思いますけどね。
そんな事を思いながらプレイしていて、気が付いたら原作のファンになってしまっていた私は、これはウィッチャーではない別の作品なんだな。と思いプレイ記録をつけるのをやめた・・・って形です。
よくある、漫画がアニメ化や実写化された時のような感じって言えば伝わるかな?
似て異なる物。
もちろん、ゲームに出会っていなかったら原作と出会う事もなかったですし、原作を知らない時は楽しく遊んでいたのでゲームを購入した事に後悔はしてないですし、ゲームはゲームでいいとは思いますよ。
シリちゃんとゲラルトさんの再会シーンは泣いてしまいましたしね。
ただ、ゲームの続編が出たとしても買わないかなとは思います。(出ないけど)
何が言いたいかと言うと、原作良かったよ!って事です。
ゲームから入りはしましたが、原作の方が好きになってしまいました。
原作を読んで、シリちゃんも好きになったしイェネファーもダンディリオンもフィリパもすきになったし、嫌いだったキーラでさえ好感を持てるようになりました。
ラドヴィッドは可愛そうですが。
くるくると色んなキャラに視点が移っていく話なので、ついていけなくなりそうな場面もありましたが最後まで読む事が出来て良かったと思います。
そして、忘れた頃にまた読もうと思います。
ウィッチャー エルフの血脈 1 /早川書房/アンドレイ・サプコフスキ